体の諸臓器や機能が急速に発達し、中でも中枢神経の成熟は著しいものがあります。それ故に、子どもが生きていくための力として、体の中の働きを安定させていくことが大切です。
そのためには生活リズムの確立、大人の丁寧な働きかけが必要で、それは体だけでなく心や情緒の安定にもつながります。
また、乳児期の安定した大人との相互関係は、人との関わりを広げていく力や自発的に周囲の環境に関わっていく力を育てます。
体の面ではバランスをとりながらの粗大運動の中で体を立て直そうとする力(前転・平均台渡り・歩く、走る姿勢の立て直し等)が育ち、心の面では「〜ではない〜だ」「〜と〜はちがう」というような比較や関係付け等の力をもとに、自分のつもりが強く出てきます。
しかし、周りとの関わりの中で抑制されることもあり、そのような沢山の経験の中で、自分の気持ちを立て直そうとする力が育っていきます。そのためには、日々の生活や遊びの体験を通して、感受性(内蔵機能も含む)や喜怒哀楽のような豊かな感情を育むことが大切です。
それらは友達や大人との共感関係や葛藤の経験の中で大きく育ち、更にそれらを自分自身で調整しようとする力がより確かなものになっていきます。
また、大人の模倣を通して、価値観や行動の仕方等を自分なりに受け止め取り組みはじめる、一生の中で人格形成に大きな影響を与える時期です。
この個性の芽生えは社会性の発達にも大きく影響し、大人からの精神的自立を図って行くと共に、相手の立場にたった行動ができるようになり、友達関係を豊かにふくらませていきます。
また、就学に向け、言語能力の発達を促し、「生活的概念」(具体的思考)を豊かに獲得させて行くことが大切です。この力は、9,10歳頃の「科学的概念」(抽象的概念)の土台となるものです。